□ フィギュアを作る手順(うさぎ うさぎ編) □
ウサギモドキを作り、次に作るものはイベントに出そうと考えてた。
んで、題材探しにpixivを巡回。
グッと心惹かれたのがうさぎ うさぎ。
原型自体の製作は3ヶ月くらいで大体終わったけど、初めての複製にかなり苦労した。
この製作手順を残しておく。

□ 手順 □
まず、針金で大まかな形を作って、骨格っぽいものを付ける。
針金の交差部分はずれやすいのでネジって瞬間接着剤 でとめとくといい。
骨格は油が抜けてカスカスになってた白スカルピー で作った。
スカルピーは針金とくっつかないので、焼き固めた後、瞬間接着剤でくっつけておく。
   

そのあと、肌色スカルピーで肉を盛り付けて形を整える。
人体図だったり立ち絵にあわせていくと形を出しやすい。
スカルピーは焼き固めるまでは硬くならない素材なので、ポーズを変えるのが簡単。
といっても焼き固めた後はスカルピーを盛り付けてもくっつけるのに苦労する。
ということで、この時点でポーズはこれで行こうってのをカッチリきめておく。
   

最後にあたまをくっ付けて、焼き固める。

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ここまで行ったら次は楽しい服、髪の製作タイム。
髪を付けると坊主野郎の顔が女の子に変身する。
服をきせたらおしゃれな女の子が生まれる。
ここからはモチベ一気にアップ。

まず焼き固めた体を刻む。
できれば、分割せずに進めたほうがバランスを崩さずに製作できるけど、
服とか作るときは分割しておかないとあとで服ごと切り刻むことになる。
服を切るってのはあまりしたくないので、服を作る前に分割しないといけない最低限の部分を分割しておく。
写真に載ってる長い金属棒は加工用のスパチュラという工具。
安く済ませる場合は調色スティック割り箸 を加工して使う手も。
 
次に、好きなように髪と服を作る。
今回の製作では髪はエポキシパテ
スカートはファンド で作った。
髪にエポキシパテを使った最大の理由は固まった後、細いパーツでもちょっと曲げるくらいじゃ折れないこと、さらにドライヤーであっためるとやわらかくなるので、髪を作った後に気に入らない方向に曲がっていたらこの特徴を使って修正しようと考えた。
一方、スカードをファンドで作ったのは、固まるまで時間がかかるので形成時間を長く取れること、
さらに接着力が弱いのでシワを作ったりしても素材同士がくっつかず形成しやすいって理由で使った。ちなみにファンドは固まった後はがんばっても全然まげられない。というか折れる。
         

スカートの作り方。
ファンドで長方形の薄い生地を作って、一定間隔でフリルを作る。
薄い生地を作るのはのし棒っていうものを使うと簡単。
100円均一のお料理コーナーにもおいてある一般的な道具。
んで、腰に巻きつけてそれっぽく曲げて固める。
     

もうひとつ長い長方形の薄い生地を作って同じ様にフリルを作る。
んで、くっつけながら整えたら完成。
      

んで大体形ができたらチェック&調整。

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ここからは人形作りで一番時間がかかる&大変な作業の表面処理。

まずパッと見で分かるへこみやらキズやらを直す。
修正に使う素材はできれば同じ素材がいいみたいだけど、さっさと済ませるためにいろいろ素材探しをした。
ポイントは
・スグ固まる
・接着力がある
・硬い
・硬化後加工しやすい
ってなあたり。

使ってみたのは、
ポリパテラッカーパテ光硬化パテ
       



どれも特徴が違うのでうまく使い分けるといいと思うけど、
一番良かったのは光効果パテ。

強い光をあてれば固まるまでの時間は5秒〜30秒くらい(厚みによる)。
固めて削ってのループをかなり速くまわせる気がする。
固まった後、ヌルヌルテカテカしたものが表面に残ってる感じなので綿棒で拭くと落ち着く。
   

   



あとあとガレキの修復作業で使ったんだけど、瞬間接着剤(ジェル状)+瞬着硬化促進スプレーも同じように速く固まるし、硬化後の加工もしやすいのでこっちもなかなか良いかと。

んで、調整したら、サーフェーサーを吹いて、キズを確認。さらに修正。
これを繰り返して表面処理終わり。
書くと短い作業だけど表面処理&調整作業だけで2ヶ月はかかったと思う。
これで原型完成。
      

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次は複製。
複製はシリコンで型をつくって、型にレジンを流しこむ作業。
複製はググレはいくらでも方法が書いてあるので簡単に紹介。

今回の製作ではたぶん一番一般的なアンダーゲート方式で複製した。

まず、大まかに配置をきめる。
このときレジンを注ぎこむゲートの位置もきめとくといい。
 

次に粘土の上に型をおく。
   

んで、シリコンをちゃんと計量して、硬化剤を混ぜて流し込む。
大体8時間ほどで固まるので、どきどきしながら硬化するのを待つ。
一応、硬化剤は沢山入れるほど速く固まるので速く作りたいときは多めに入れるのもあり?
ただし、シリコンに混ざってる気泡が抜ける時間が短くもなるので諸刃の剣。
   

固まったら反転させて粘土をどけて、しっかりと離型剤を塗ってもっかいシリコンを流し込む。
(写真は結構粘土が残ってる失敗作。型取りに使う粘土はほいくねんどがはがれやすくて便利。)
   

両面が固まったら型枠をはずして型の完成。
     

あとはレジンをこの型に流し込んで複製。
   


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